ねこと、手をつなごう。

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【猫の多頭飼いのコツ】猫の多頭飼いを検討している人へ-多頭飼いのしあわせ-

 

私が猫の多頭飼いをすることになったきっかけ

突然ですが猫ってかわいいですよね。私はかれこれ15年ほど猫を飼っていますが、そのうち13年ほどは1匹で飼っていました。猫を複数飼うことはとてもとても大変だと思っていたし、まさか自分が多頭飼いをするとは思ってもみませんでした。

多頭飼いを考えてこなかった理由は、自分が大変になるということ(世話の手間や経済的負担)の他に、猫にとっても1匹で飼うことが良いのかなと思っていたからです。

猫はもともと単独行動をする生き物なので、群れで生活することを欲していないのだと思っていたのですよね。むしろストレスになるのではと...

しかしそんな私の考えを変えたのが「パンナ」との出会いでした。彼女はネズミ捕りの罠にひっかかって九死に一生を得ました。とりもちにカエルのようにお腹をくっつけて張り付いてしまっているところを、うちの母が見つけて助けた猫なのです。

 

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ネズミ捕りにハマってとりもちでベタベタになっていたところを保護されたパンナ。これは母宅へきて数日後の様子。

 

しばらく母の家で介抱され元気になったパンナと私が出会ったのは、2015年の年末。もともと「保護猫や捨て猫の問題」に興味を持っていた私は、パンナの生い立ちを聞いて「この子を幸せにしたい」と強く思ったのでした。

 

猫の多頭飼いって猫にとって幸せなの? 

先住猫のシアンは当時12歳。もうシニアと呼ばれる年齢でした。シアンはとても穏やかで人間が大好きな猫でしたが、だからといってほかの猫を受け入れてくれるかどうかはわかりません。人は好きだが猫嫌いという猫もいるからです。逆に猫とはうまくやれるが人見知りだという子もいます。

たまたま私は母からパンナを譲り受けることにしたので、もし万が一シアンとパンナの相性が悪く、ケンカが絶えずお互いによくないと判断したならパンナは母の家に返すと約束していました。

これは譲渡会などで猫を譲り受ける際も「トライアル」として行われていることです。特に先住猫や犬(等他の動物)がいる場合、後からそのコミュニティに入らねばならない猫には負担があるはずです。その負担を軽減する努力をするのはもちろんですが、どんなに人間が望み、努力したとしても当の猫同士の相性が悪い場合は諦めるほかありません。最悪の場合、お互いを殺しあってしまうほどに傷つけてしまうこともあるようです。

どんなに人間が「仲良くしてほしい」と願ったところで、動物ですから本能的に無理であれば無理なのですよね。でもそれは人間だって一緒ではないでしょうか。この人とは絶対に暮らせない!と本能が拒否する相手だっているわけですよ...それを思えば潔く諦めるしかないと思います。

 

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うちにきてすぐのパンナ。好奇心旺盛のやんちゃガール。

こうしてパンナは我が家へやってきました。シアンのことは長年一緒にいて理解しているつもりでしたが、そこは対人間でのこと。彼は子猫時代はブリーダーさんの家で過ごしているはずなので、3ヶ月弱くらいは他の父母や兄弟と一緒に暮らしていたはずです。しかしその後12年一切他の猫と接していません。不安もありましたが、無事にシアンはパンナを受け入れてくれました。

 

 

猫を多頭飼いにするために私がしたことと準備したもの

はじめての多頭飼い。私はまずネットでたくさんの方の多頭飼い体験談を読みました。「すぐ仲良くなった」「3ヶ月かかった」「1年たつけどよそよそしい」などなど...

なかには「相性が悪く一緒にしておくのは無理なので1階と2階で別々に飼って接触しないようにしている」というお家もあるようでした。それによって得た感触は「とにかく結局個体差があって相性によるので、会わせてみてしばらく様子をみる以外に仕方ない」と思ったのです。

<多頭飼いの準備-猫を迎えるために私が準備したこと>

●事前準備

・後からきた猫を入れるためのケージを用意

・先住猫には新しい猫が来る1ヶ月前までにワクチンを接種しておく

ケージはひとまずできるだけ静かで落ち着き、先住が近寄ることのない場所が望ましいです。新入り猫がきて2-3日(せめて当日)くらいは先住猫とは顔を会わせないことがいいと書いてあるサイトが多い。数日は気配のみ感じさせる→お互いのニオイがついた布などを交換していれておき、ニオイを覚えさせるなど、段階的に接触を増やして慣れさせていくイメージです。

 

先住猫と新入り猫が仲良くなるのに、どれだけの日数がかかるのか

...やはりこれは相性の問題が大きいと思います。

シアンとパンナの場合は、もう当日にはシアンがパンナのケージの周りをうろうろしては「シャーッ!」と威嚇していたと思います。そこでケージの中のパンナも負けじと「シャー!」していました。

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飼い主の心配をよそにパンナを受け入れてくれたシアンにいちゃん。シアンからしたら随分年の離れた妹で迷惑だったかもしれませんが、トイレをはじめ我が家の暗黙のルールのようなものは、全てシアンがパンナに教えたようです。パンナはシアンのことが大好きでした。

 

この日は母がパンナをケージに入れて我が家に連れてきたのですが、うちの母はおおらかで、かつ10匹以上の猫の飼育経験がある人なので「あらあら。もうすぐに仲良くなるんじゃないかしらねー大丈夫そうねー」なんて言っていました。私は慎重な性格なので、もし私だけだったらかなり時間をかけて、1つずつステップを踏んでいたと思いますが...

うちの場合は3日めくらいから「シャー」頻度が減っていったので、ケージの扉を開けてしばらくパンナを出してやり、夜に私が寝る時はケージに帰ってもらう。それを繰り返して10日目くらいにはほぼ一緒にいても平気な状態になりました。

初めてなので1ヶ月ほどケージを出したままにしていましたが、その頃には特に、シアンとパンナが一緒にいることに不安がなくなっていました。母のやり方は私にとってはざっくりしすぎでは!?と感じていましたが、結果オーライでした。

 

多頭飼いも数をこなしてくると猫も人も慣れて来るようで...

その後、シアンとパンナがいるところへ3匹目の猫となるチロルがやってきました。私も猫たちも学んだのか?とても受け入れがスムーズで、シアンもパンナも翌日にはシャーと言わなくなり、3日目には一緒にくつろぐほどになっていました。

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3日目の様子。もうすっかりリラックスしています。

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特にパンナとチロルは年も近い女同士で、すぐにお互いの毛づくろいをする仲に。パンナはすっかりお姉さんになってチロルにいろいろと教えるようになりました。

 

そして新入りさんが増えました

 そんな我が家にこのたび新入り猫さんが増えました。茶白の男の子、1歳4ヶ月の「シンバ」です。実はこの子はチロルの血の繋がった兄弟です。この子も不思議なご縁で我が家にやってきました。

チロルを保護した時には一緒にいたシアンが2017年の冬になくなって、しばらく支えを失ったように暗くなってしまった我が家...その後今年の春ごろ母から「チロルの兄弟の男の子がまだ外にうろうろしている」ということを聞かされた私はその子が気になって仕方なくなりました。

チロルは母宅の近所で4匹の兄弟姉妹として生まれたうちの1匹です。チロルの他の子猫たちはそれぞれ、うち1匹はよそにもらわれ、1匹は交通事故でなくなり、この「シンバ」は野良猫として外で生きていたのです。しかしもしそれを知っても、すでに3匹飼っていたら受け入れられなかったかもしれません。

シアンがなくなってしまってぽっかりと空いた私の心と、彼がいなくなった空間へ「シンバ」がそうしたタイミングでやってきたのは、不思議なご縁だなぁと思っています。

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「シンバ」は「チロル」の血縁の兄弟です。お誕生日はチロルと同じ2017年2月。「シンバ」という名前は「シアン」の弟分としてシアンの名前から2文字をもらいました。

 

驚くほどすんなりと馴染んだ新入り猫「シンバ」

シンバもまた、母が連れてきました。私は以前と同じようにケージを用意して受け入れ準備をしていたのですが、パンナもチロルもほぼフーシャー言うことなく、2日目にはケージ不要となりました。

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シンバのために用意したケージにパンナが入ってくつろいでいました。

 

チロルとシンバは血縁の兄弟姉妹なので当然かと思いましたが、初日隠れたり威嚇していたのはパンナではなくチロルの方でした。しかしすぐに打ち解けました。拍子抜けするほどに何のストレスもなく我が家の仲間入りしたシンバ。まるで前からうちの子だったかのようです。

これには私もとても驚きました。自分なりになぜこんなにすんなり馴染めたのか考えてみると...

・パンナもチロルも他の猫がたくさんいる環境で生まれ育ったこと

・どの猫も穏やかな性格なこと

・年齢が近いこと

・どの猫も避妊去勢済みであること

・飼い主が猫の受け入れに慣れたこと

・シンバが物怖じしない穏やかで優しい性格なこと

...要因はいろいろあるし、たまたまなのかもしれませんが、とにかく猫同士の相性が抜群によいとこういうこともあるのだなぁと思いました。

 

ようこそ!新入り猫シンバ

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これは3日目くらいのようす。もうずっと前からうちにいたかのように馴染んでいます。

 

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おおらかでおっとりして優しい性格の男の子、シンバ。見た目は似ていませんが、その穏やかで温厚な性格はシアンを彷彿とさせます。

 

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体は他の猫よりひと回り大きい。1年間外で野良猫として暮らしていたのが嘘のように、人を信頼しほかの猫が好き。

 

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自分から手をのばし「抱っこして」とせがんできます。男の子は甘えん坊が多いと聞きますが、やはりこの子がうちで一番のストーカー猫と化しています。シアンの形見のベッドでご満悦。

 

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厳しくも優しいパンナ姉ちゃんと。 パンナはシアン亡きあと、我が家の猫たちをちゃんとまとめているちょっと気の強いお姉さん。ちゃんと我が家のルールをシンバに教えたようです。

 

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とにかく仲が良い3匹組。なにやら相談しているようす。

 

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似ていない姉弟...どちらが先に生まれたのかわからないけど、シンバは甘えん坊だし鍵しっぽ(曲がったしっぽのこと)なので、勝手に弟かなと思っている。

 

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すっかりリラックスしているようす。君は一年間、お外で苦労したんだからもうこれからは安心して暮らしてね。

 

多頭飼いは苦労よりも喜びとしあわせの方がずっと大きい

当初心配していた猫の数が増えることによる「世話の苦労や経済的負担」は思ったほどではありませんでした。私の実感としては1匹いれば2匹も3匹もあまり変わらないというのが本音です。おそらく1匹めを迎えるハードルが一番高くて、1匹目をちゃんとお世話して愛している人にとっては、多頭飼いはそんなに難しいことではないと思っています。

様々な懸念を払拭してあまりあるほどの喜びとしあわせが多頭飼いにはあります。

私は猫の多頭飼いをして本当によかったと思っていますし、仲良しな我が家のにゃん達にはとても感謝しています。

しかし大切な命のことです。最期まで責任がありますので安易に増やすことは勧めませんが、1匹目の猫ちゃんとの関係性や信頼関係ができていて、複数の猫ちゃんがいたらいいなと気になっている方はぜひ検討してみてはいかがでしょう。

いろんなサイトを調べたり、周囲の猫飼いさんに聞いて「多頭飼いってどんな感じか」想像してみると気付くことがあるかもしれません。